チョコレートを通じて文化づくりを

2017年11月19日

(株)ジャーニーカンパニー代表 石原紳伍

 

鎌倉小町通りを鶴岡八幡宮に向かって歩いて行くと、ブランドショップの様な佇まいの店が視界に入る。数々のメディアに取り上げられ、客足が絶えない人気チョコレート専門店「ca ca o」だ。年間1900万人の観光客が押し寄せる鎌倉のメインストリートで異彩を放つチョコレート専門店はどの様にして生まれたのか。ca ca oを手がける株式会社ジャーニーカンパニーの代表、石原紳伍氏に、創業のストーリーや鎌倉でお店を構えた理由、今後のビジョンについて伺った。

 

 

 

「旅」+「体験の数」=クリエイティブ

 

石原社長はなぜ、ジャーニーカンパニーを立ち上げたのですか?

 

もともとリクルートという会社で飲食店の広告営業を担当していました。リクルートは営業と言えども商品開発から企画までできるので、経営者と対峙しながらカスタマーとお店を繋ぐマッチングメディアとしての役割の中でできる文化づくりを追求していたのですが、もっとリアルに自分が当事者になって文化づくりに携わりたいと思うようになったのがきっかけです。

 

社名(ジャーニーカンパニー)の由来を教えてください。

 

私たちは事業を展開するにあたり、マーケットイン(市場や購買者という買い手の立場に立って、買い手が必要とするものを提供していこうとすること)で考えるのではなくプロダクトアウト(技術や製造設備といった提供側からの発想で商品開発・生産・販売といった活動を行うこと)で考えることを大切にしています。プロダクトアウトの場合、「体験の数」が結果的なクリエイティブに繋がりますから、その上で「旅」を大切にしているんです。社名の由来はそこからです。

 

 

実際に色々な地域に旅をされてるんですか?

 

私に限らず、働く仲間にも旅することを推奨しています。みんな年に1回は海外に行っているんじゃないでしょうか?半ば強制的に連れていくこともあります(笑)明後日からいくパリも事務員さんを連れて行きます。私たちの規模だからできることかもしれないけれども、同じ視点を持つことで商品開発や現場へのアドバイスにもつながるので大切にしています。

 

 

 

コロンビアで体感したチョコレート文化

 

一番影響を受けた旅先はどこですか?

 

コロンビアですね。コロンビアは国家戦略の一つとしてカカオ豆の生産体制をここ数年の間で強化しています。カカオ豆を元にしたチョコレートの生産は、農業工程は発展途上国で行い、工場工程を先進国で行うという「分業制」を敷いているのが一般的なのに対し、コロンビアは発展途上国でありながら農業工程と工場工程を一色単に行なっていました。これらの影響からか、コロンビアの人たちは朝コーヒーを飲むよりもチョコレートドリンクを飲む人の方が多いんです。毎朝チョコレートの甘い香りが町中に広がっていて、その中をトラクターが行き来していたりと、生活がカカオ豆/チョコレートで豊かになっていると感じとれたんです。日本でのチョコレートは、バレンタインに食べるギフトとしての刷り込みが強いですよね。日本茶と和菓子のように、チョコレートを日常の中で楽しんでもらえるような「文化づくり」ができないかなと思い立った事がきっかけとなり「ca ca o」の展開を始めました。

 

 

共存・共生が可能なカカオの可能性

 

私は「カカオで地球を健康にしたい」と思っています。カカオ豆が作られる農園は地球温暖化に対してもとてもいい場所なんです。ホットスポットと呼ばれて生物多様性エリアが多かったり、自然環境が良かったりするのでカカオ栽培が進めば進むほど酸素が増えるんです。また、カカオの木はバナナの木の横に植えたり、プランテーションを植えている間に植えたりと、共存・共生が可能です。なので、カカオ豆の栽培のためにさら地にする必要もありません。違う農業をやっていても育てられるのが利点です。 

 

 





スタッフもそのような「想い」に共感して入社された方が多いんですか?

 

今お話した「文化づくり」とか、弊社が掲げている「local to world」という理念、そして挑戦的な商品開発をしている点に共感してくれている人が多いです。また、サービスそのものと言うより、自分の生まれ育った街を元気にしていきたいと考えた時に、プロダクトアウトから考えられるまちづくり・文化づくりを学びたいという思考の方もいらっしゃいます。将来的に自分で何か生み出したいという方も半数くらいいます。


 

 

ーどのような方に入社してほしいですか?

 

箸休めで湘南で働きたいというよりも、都内の第一線でバリバリ仕事してきて、湘南でもそのスタンスを実践したいという人はベストマッチだと思います。ただ、会社の方針として多様性を受け入れるというスタンスでもあるので、スキルのある方であれば様々なバックボーンの方を受け入れたいと思っています。実際に住宅業界やアパレル業界から入社されたケースもあります。

 

 

鎌倉オープンに込められた思い

 

鎌倉に第1号店を出店した理由は?

 

鎌倉は日本の文化都市、そして武士の町として昔ながらの文化がありながらもリノベーションやシェアオフィスなど発展的なサービスが若い人たちを中心にどんどん生まれています。我々の商品開発も挑戦的なチャレンジを実践しているので、武士のサムライ精神が宿っている挑戦的な場所で文化づくりをしたいという理由で鎌倉を選択しました。それにチョコレートを作る環境においても、山や海があり、自然豊かな鎌倉は最適なんです。フランスのパティシエも、パリではなく自然に囲まれた郊外で作っているケースが多いんです。




 

メディアの露出も増え、すごいスピードで伸びていますよね。

 

弊社は今年、夏の売り上げが冬の売り上げを超えました。業界では「夏は赤字になるので閉める、やらない」という声が多い中、夏に売上の見込みが立てられた事で結果的に生産者の生活を支える事に繋がっています。また、現地に学校を作ったり水路開拓といったCSR活動もできるようになってきました。化粧品ブランドを立ち上げてコスメに応用したり、クロワッサンの専門店を立ち上げる計画も進んでいて、カカオの様々な活用方法を生み出しています。

 

今後の目標を教えてください。 

 

「売り上げ規模で弊社は100億いきます」というような目的は考えていません。 今の世の中、テクノロジーで出来る事と時間をかけないと出来ない事があると思っていて、私たちが掲げている「文化づくり」はまさに「時間をかけないと出来ない事」だと思っています。私たちはその文化づくりを通じて「人としての生活を豊かにしていく」「楽しめる幅を提供していく」という事を地球全体を視野にいれてやり続けたいと思っています。

 



ー終わりに

 

記事を読み進めると、今に至るまで順調に進んでいる様に見えるが「創業当初は会社員時代の経験が足かせになり、本当に苦労した」と語るシーンも。ca ca oにたどり着くまでに様々な商品を試行錯誤し、苦汁を嘗めてきたからこそ、今の形があるのだろう。「チョコレートを通じて文化づくりに貢献する」という挑戦に共感し、沢山の仲間が集まってきている。ca ca oの旅は始まったばかり。視界は良好だ。 (記事:河野 竜二



[会社情報] 
株式会社ジャーニーカンパニー

 〒253-0055 
神奈川県茅ヶ崎市中海岸四丁目
12986番地61サザンビーチヒルズ5F

https://www.journeycompany.co.jp 

 

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